研究課題/領域番号 |
62570724
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 正広 大阪大学, 医学部, 助手 (60135689)
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研究分担者 |
小角 幸人 大阪大学, 医学部, 助手 (30186639)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 助教授 (20093388)
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キーワード | ヒト精巣 / エストローゲン / GnRH / FSH受容体 / LH受容体 |
研究概要 |
前立腺癌の治療薬として従来使用されてきたエストローゲン剤と、最近開発されたgonadotropin-releasing hurmone(GnRH)analogのヒト精巣に及ぼす影響につき以下のごとく検討した。 (1)エストローゲン投与下におけるヒト精巣FSH luteinizing hormone(LH)受容体の変化をin vivo(前立腺癌患者の除睾術により得られた精巣を用いた)及びin vitro(精巣器官培養)の系で測定し、エストローゲンがLeydig細胞機能(LH受容体)のみ抑制することを証明した。 (2)GuRH analog投与下におけるヒト精巣FSH、LH受容体の変化と同様にin vivo及びin vitroの系で測定し、GnRH analogがヒト精巣に対しては直接作用を有していないことを明らかにした。 以上(1)(2)の研究結果より、前立腺癌のホルモン治療剤の作用機序が明らかになり、前立腺癌ホルモン治療における薬剤選択に有力な知見を得た。
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