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1988 年度 実績報告書

CCDカメラを用いたビデオ画像解析による動的眼球反対回旋の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570799
研究機関岡山大学

研究代表者

大月 洋  岡山大学, 医学部, 助教授 (70093672)

研究分担者 小西 玄人  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (90205435)
大島 浩一  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (40176871)
キーワード頭部傾斜運動 / CCDカメラ / ビデオ画像解析 / 代償性眼球反対回旋
研究概要

マイクロコンピュータで制御したサーボモータを駆動力に用い、これをプログラムで正確な正弦波傾斜運動を頭部に負荷させる装置を開発した。眼球運動の計測方法は、眼球結膜にマークをつけ、これを利用したビデオ画像解析による方法を用いた。このビデオシステムのサンプリング数は30フレーム/秒である。神経耳科、神経眼科的に異常のない成人を対象とし、5m前方の点光源を固視させ明室で頭部傾斜時の代償性眼球運動を解析した。
1.静的頭部傾斜時の代償性眼球反対回旋運動
頭を右20度から左20度までの範囲を240秒間でゆっくりと傾斜させたときに生じる反対回旋運動は6.2度で、頭部傾斜角度の15.5%を代償することが判明した。
2.動的頭部傾斜運動時の代償性眼球反対回旋運動
1)正中頭位から左右20度の範囲を、周波数0.16Hz、0.33Hz、0.66Hzで傾斜運動させたときには、周波数が大きくなるにしたがい反対回旋運動の振幅が増大し、reset saccadeの出現頻度が増加した。
2)反対回旋運動の振幅は0.16Hzでは8.7度、0.33Hzでは15.1度、0.66Hzでは16.8度と静的傾斜時に比較して頭部傾斜角度にたいする代償運動量がいづれも大であった。
3)頭部傾斜運動にたいする代償性眼球運動のゲインは、周波数が大きくなるにしたがい増加し、0.16Hzでは0.54、0.66Hzでは0.62であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長谷部聡、大月洋 他: 眼科臨床医報. 83. 144-148 (1989)

  • [文献書誌] 大月洋、小西玄人 他: 日本眼科学会雑誌. 92. 2080-2088 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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