研究分担者 |
中村 彰伸 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (80180355)
鳥ヰ 秀雄 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00164070)
山元 章裕 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90166778)
林田 中 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (40164975)
澤田 惇 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (10040247)
|
研究概要 |
視神経萎縮の原因について探究するため, まず軟性白斑を持つ患者眼について検討した. 軟性白斑は病理組織学的には細胞様小体を持ち虚血性視神経萎縮をおこすがその出現した網膜を507nmの無赤色光で観察すると神経線維層の欠損として検知できる. この場合の神経線維欠損は緑内障類似のパターンとなることもある. (眼科紀要38,1001,1987). 緑内障におけるびまん性視神経萎縮は大型細胞の変化が強く電子顕微鏡的にも大口経軸索の選択性欠落として認知される. 太い軸索の選択的欠落は電気生理学的応答の異常として認められパターン刺激によるERGをとると緑内障の早期にp_<100>潜時の延長が認められる. このことは臨床的にも初期緑内障患者の検出という意味で重要なことである. (臨眼41,521,1987). 緑内障性視神経萎縮が機械的障害によっておこるとすると乳頭の形態は視神経の易障害性に影響を与える重要な因子となる. 特に近視に伴う形態異常や乳頭のtiltingは神経線維の局所性障害に影響を与えると考えられた(眼科紀要38,858,1987).
|