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1987 年度 実績報告書

破骨細胞へのEGF又はPGE2の作用に関するin vitro及びin vivo研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570807
研究機関福井医科大学

研究代表者

田中 輝男  福井医科大学, 医学部, 助教授 (60077667)

キーワード破骨細胞 / EGF / PGE2 / in vitro / in vivo
研究概要

私のintro研究で最も問題になる点は, 同じ条件で培養しながら, 培養ごとに育成される破骨細胞の数が一定せず, さらにその数も極端に少ないことである. しかし, 少ないながらも今回二つの細胞が認められた. 一つは, 培養開始20〜30分で現れるruffled border(RB)を持たない多核細胞であり, もう一つは, 約一時間で現れるRBを持った典型的な破骨細胞である. 今回は, これらの細胞系が次の物質を含有した培養液中で, いかなる動態を示したかの報告である.
1.EGF含有培養液中では, 二つの細胞にいかなる形態的変化もなく, EGFが骨吸収作用があるとの報告から, EGF中では, RBのない多核細胞がRBを持った破骨細胞に分化するのではと期待したが, 全くそのような分化は起こらなかった.
2.PGE_2でもEGFと全く同じで, 何ら形態的変化は起こらなかった.
3.EGF又はPGE_2を含んだ培養液中と, それぞれそれらを含まない培養液中の破骨細胞のMPの取り込みの違いを検討してみると, MPの取り込みに差はなかった. このように, EGF及びPGE_2は破骨細胞の形態かつ機能面になんら影響をあたえることはなく, 今回の実験データーはほとんどネガティブであった. そして, これはin vitroでの真の破骨細胞の姿を表しているのであろうか. おそらく, 私の用いた培養液及び培養法に問題があって, そのため破骨細胞の活性を低下させたものと思われる. それゆえ, このあたりが今後の研究で改善されるべき問題点であると思われる. 目下, in vitroの研究に比べてin vivoの研究は進んでおり, 興味あるデーターを得ることができ, すでに論文になっている. 今後, in vitroと共にin vivoの研究も続行するつもりである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Teruo Tanaka;Takashi Morioka;Nirio Ayasaka;Akira Sakano: Acta Histochem. Cytochem.20. 693-697 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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