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1987 年度 実績報告書

口腔領域の細胞診における免疫組織化学的研究 特に穿刺吸引細胞診の細胞像について

研究課題

研究課題/領域番号 62570815
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山根 秀樹  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70166768)

研究分担者 下野 正基  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00085771)
キーワード細胞診 / 免疫組織化学 / 穿刺吸引細胞診
研究概要

1.使用した材料 市販されている抗体の種類から今回は唾液腺腫瘍を主体とした. 主に大唾液腺に生じた多形性腺腫, 多形性腺腫内癌, 腺リンパ腫, 類表皮癌, 腺様嚢胞癌, 単形性腺腫などの穿刺吸引及び捺印細胞標本を使用した.
2.診断学的価値を有する細胞像 パパニコロウ染色及びギムザ染色標本において各腫瘍の細胞診断学的に価値のある細胞像はほぼ整理し得た. また唾液腺腫瘍では採取された間質物質が細胞像以上に診断的価値があった. 但し穿刺吸引では吸引による構築の変形が加わり, 一部の例では捺印標本との比較, 特殊染色及び免疫組織化学染色が必要であった. 特にPAP法では, 多形性腺腫のPlasmacytoid cellに対してactin,myosin,粘表皮癌に対して上皮性分泌マーカー, 腺様嚢胞癌の篩状構造に対してlamininなどが有効であった.
3.唾液腺腫瘍細胞診におけるPAP法の有効性 穿刺吸引された細胞は抗原の保持が良く, 組織におけるPAP法と比較しても染色性は明瞭で, また組織に類似した構築を備えているため判定は容易であった.
パパニコロウ染色標本では組織と対比しながら, まだギムザ染色標本では更に一度退色させ, その後PAP法を行うことにより同一細胞でその免疫組織化学的性状を知ることができた. 迅速組織診の際し得られた捺印標本も重積がなくその免疫組織化学的判定には有効であった. 但し細胞診のPAP法ではモノクロナール抗体を用いた場合, 再現性について検討を要する.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 下野 正基: 歯科学報. 87. 946 (1987)

  • [文献書誌] 田中 陽一: 歯科学報. 87. 105-108 (1987)

  • [文献書誌] 下野 正基: 歯科学報. 87. (1988)

  • [文献書誌] 下野 正基: 口腔腫瘍研究会誌. 6. (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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