研究概要 |
ラットβ_1-アドレナリン受容体遺伝子をクロ-ニングし、その構造を明らかにした。1)probe DNA:CCAGCGGCCCCACACCACAATGGTGGCCCCGAAAGG(ヒト遺伝子塩基番号337-372に相当)GGCCTCGCGGAACACCCGGAGGTACACGAAGGCCAT(712-747に相当)を化学合成し、5'側に^<32>Pでラベルした。2)cDNA(ラット心臓)libraryのスクリ-ニング:cDNA(Clontech,USA)libraryから合成probeを用いスクリ-ニングを行い、hybridizeするプラ-クを吊り精製後3種をpUC118にクロ-ニングした。各々TRB-1,2,3と命名した。3)ラット遺伝子DNA libraryの調製とスクリ-ニング:ラット遺伝子DNAのEco RI fragmentsをLambda charon 35のEco RI vectorと連結し、パッケ-ジングしてtiter 10^6のlibraryを得た。cDNAと同様にしてスクリ-ニングし、1種のhybridizeするプラ-クを得、pUC118にサブクロ-ニングしてRGB-1と命名した。4)マッピング:得られたクロ-ンのマッピングを行い、また必要に応じてサブクロ-ニングを行なった。(RGB-1のmapを下に示す)5)塩基配列解析:cDNAおよびgenomic DNAの塩基配列解析の結果ラットβ_1-アドレナリン遺伝子はイントロンを有しない事が判明し、またその塩基数は1,392(464amino acid)(ヒト:1,434 base,478amino acid)であった。ヒトβ_1-アドレナリン受容体遺伝子とは90.0%の相同性を有した。
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