研究課題/領域番号 |
62570847
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
西山 勝弘 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20084783)
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研究分担者 |
斉藤 滋 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (80084713)
川瀬 俊夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (30084784)
中野 完 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80164250)
今井 喜良 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10151656)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 顎下腺 / EGF / 歯根膜細胞 / 歯槽骨細胞 / 機械的刺激 / 細胞 / コラーゲン |
研究概要 |
生理的に常に咬合力をうけているヒト歯根膜におけるメカニカルストレスに対する細胞の応答は興味深いことである。前回の本学会において、ヒト歯根膜線維芽細胞 (HPLF) の培養系を用い上皮増殖因子 (EGF) のタンパク質の合成に対する作用について検索した。その結果、EGFはHPLFのタンパク質合成能を促進すると共にコラーゲン合成阻害作用はEGFそのものの作用であることを報告した。そこで我々は、HPLFに作用して細胞の増殖や分裂を促進する因子であるEGFの応答能に対するメカニカルストレスの効果を調べるために以下の実験をな行った。 すでに本学会で報告した方法により、ヒト歯根膜線維芽細胞は矯正治療時に抜去した、第一小臼歯からExplant TissueよりMigrate se細胞を継代培養しHPLFを得た。HPLFはHasegawa (Calcif Tissu lnt.37:13l-436,1985) らの方法に従い、Hydrophilic Elastic Petriperm Disn (Heraeus社製) に2.0X10^4/cm^2の細胞密度でinoculateし4日間培養後meliumをSerum Freeに交換し、EGFを加えて100ng/mlとしさらに培養を一日行〓=た。Stretching後、培養7日目の細胞について^3H-ThymidineによるDNAの取り込み、および^<14>C-Prolineによるコラーゲン合成について測定を行なった。 Stretchingによるメカニカルストレスにより、HPLFの応答として細胞地震の代謝的変化ばかりではなく、細胞外への活性物質の分泌を示唆する結果が得られた。EGF処理細胞ストレッチングで処理した郡、及び未処理郡ともにコントロール郡と比較して、^3H-Thymidineの取り込みは増殖した。またコラーゲン合成に関してはEGF処理細胞においてコントロール郡と比較して、約50%の減少を示した。一方、EGF処理細胞でストレッチング郡では、ストレッチング未処理郡と比較して、約5%の上昇を示したが著名な変化は認められなかった。
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