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1987 年度 実績報告書

鋳造修復材料としての純チタンおよびチタン合金

研究課題

研究課題/領域番号 62570852
研究機関東北大学

研究代表者

奥田 禮一  東北大学, 歯学部, 教授 (80005024)

研究分担者 佐藤 秀樹  東北大学, 歯学部, 助手 (60154085)
遠藤 達雄  東北大学, 歯学部・付属病院, 講師 (20168826)
キーワード歯学 / 歯科保存学 / 歯冠修復 / 鋳造 / ロストワックス法 / アルゴンアーク / 加圧鋳造 / 埋没材 / コーティング材 / 鋳造体 / 鋳造物 / チタン / 引き張り強さ / のび / 硬さ / 金属組織 / 鋳巣
研究概要

チタンによる鋳造修復物製作システムについて研究開発を進め, 主として次述のような, チタン鋳造加工に伴う諸問題を解決あるいは解明した. イ)鋳造装置について, (1)従来使用していたアルゴンアーク加圧型鋳造装置の水冷銅ルツボの構造ならびに形状を改良した. 従来のものでは, 融解した金属をルツボ底部から自然落下せしめる方式を用いていたが, この方法では, 金属の融解温度が不十分で, 湯流れに問題があり, 十分な鋳造性が得られなかった. これに対して, 改良を加えたものでは, スカル融解した金属をルツボを回転させて, 落下せしめる方式を採用しているため, 湯流れが良くなり, 鋳造性は大幅に改良された. (2)従来使用していた鋳造装置の加圧システムを改良し, 加圧のタイミング, 加圧の方式に改良を加えさらに加圧の圧力を調整できるようにした. これにより鋳造の失敗をほとんどなくすることができた. ロ)コーティング材, 鋳型材について, (1)各種のコーティング材を処方し, 試験した結果, 特殊な処方によるジルコン系コーティングが, きわめて有効であることを確認した. 本材料には特殊なバインダーと添加材が使用されている. (2)各種市販のリン酸系埋没材ならびに試作の同種埋没材について検討した. その結果純チタン鋳造には, ある濃度以上のコロイダルシリカの併用は, マイナス因子として作用し, 特に鋳巣発生に大きく関与することを明らかにした. ハ)鋳造体について, (1)各種条件による鋳造実験をおこない, 変形が少なく, 寸法精度の高い鋳造体の得られる諸条件を導出した. (2)鋳造体について, 引張り強度, のび, 硬さ, 表層の金属組織について検討し, チタンがもっとも劣化しにくい条件を導出し, この方法により, 得られる鋳造体の質については, 臨床的に十分使用できるレベルにあることを確認した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 奥田 礼一: 歯科ジャーナル. 26(6). 933-939 (1987)

  • [文献書誌] 佐藤 秀樹: 日本歯科保存学雑誌. 30(6). 1570-1587 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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