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1987 年度 研究成果報告書概要

光重合レジン修復歯の辺縁封鎖性に及ぼすフィラー含有量の影響

研究課題

研究課題/領域番号 62570855
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

伊賀 己記  大阪大学, 歯学部, 助手 (90176066)

研究分担者 竹村 金造  大阪大学, 歯学部, 助教授 (20028781)
土谷 裕彦  大阪大学, 歯学部, 教授 (40028709)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
キーワード辺縁封鎖性 / 重合収縮率 / 熱膨張率 / 吸水膨張率 / 光重合レジン
研究概要

マトリックスレジン及びフィラーの材質を一定にし, フィラー含有量のみを変化させた光重合レジンを作製し, 辺縁封鎖性に影響を与えると思われる理工学的性質とアツラー含有量との関係について検討し, 以下の結果を得た.
1.レジン硬化時に発生する体積収縮量の測定
自作の水銀ディラトメーターを使用し, 照射後24時間までのレジンの体積収縮量を経時的に測定し, 重合収縮率を算出した. その結果, 重合収縮辰はフィラー含有量の増加に伴ない, 直線的に減少した. 一方経時的に見ると, フィラー含有量に拘らず, 照射5分後の値で95%に達しており, その後も24時間まで徐々に収縮し続けた.
2.硬化レジンの吸水量および吸水膨張率の測定
試料を37°C蒸留水中に1日, 1週, 1ヶ月, 3ヶ月間浸漬後の吸水量および吸水膨張率を測定した. その結果, 吸水量および吸未膨張率は, フィラー含有量の増加に伴い減少することが明らかになった. また吸水は, 吸水膨張より早期に発現し, とくにフィラー含有量の少ないレジン程, その傾向が著明であった.
3.硬化レジンの熱膨張率の測定
試料を37°C空気中に30分, 1日, 1週, 1ヶ月, 3ヶ月間保管後, 4°C, 60°C間の熱膨張率を測定した. その結果, 熱膨張率は, フィラー含有量の増加に伴ない減少することが明らかになった. また保管気管が長い程, 熱膨張率は減少した.
現在, 臨床のレジン修復を想定した辺縁封鎖性試験方法について, 検討中である.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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