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1988 年度 実績報告書

骨変化の情報工学的画像診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570907
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

鹿島 勇  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (00130914)

キーワードデジタルラジオクラフイー / コンピューターパノラマ断層写真 / レーザースキャンシステム / デンタルゼロラジオグラフィー / パワースペクトラム
研究概要

Fujicomputed radiography(FCR)を利用したcomputed panoramic tomography(CPT)はDigital化されたX線情報computerで処理して画像を再現記録するものである。そして、CPTはDigital imaging systemであることから出力画像の自由な操作が可能である。すなわち、階調処理、周波数処理により視覚のレスポンスに合った診断能の高いCPT像を得ることができる。
そこで、我々はCPTを用い骨系統疾患であるDown症の下顎骨骨梁の分析に応用した。さらに、二次元のpower spectramとそのモデル的数式化により下顎骨骨梁パターンの物理的定量、定性評価を行い次の結論を得た。
1.Down症の下顎骨骨梁は年齢差による変化は少なく、X線不透過性の弱い密な骨梁パターンを示した。
2.健常者の下顎骨骨梁は加齢的な形態の変化を示すが、コントラスト変化は比較的一定であった。
3.Down症は低周波数領域(0.32〜0.46cycle/mm)、高周波領域(1.0〜1.6cycle/mm)ともに年齢差(18〜40歳)による骨梁の変化は示さなかった。
4.健常者は低周波領域(0.31日よ0.5cycle/mm)の骨梁については年齢差に(18〜49歳)による変化を示したが、高周波領域(1.0〜1.4cydle/mm)の骨梁は年齢差による変化を示さなかった。
5.Down症の下顎骨骨梁パターンおよぴ骨梁情報量は40〜59歳の健常者に類似していた。
さらに、我々は襄胞性疾患、炎症性疾患、腫瘍性疾患、腺維性骨疾患についてもCPTを応用し、顎骨骨梁パターンの解析を施行して行くつもりである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Isamu Kashima.: 日本口腔診断学会誌. 1. 179-184 (1988)

  • [文献書誌] Isamu Kashima.: Oral Surg.Oral Med.Oral Pathol.65. 336-370 (1988)

  • [文献書誌] Masato Minabe.: Bull of Kanagawa Dental College. 15. 107-113 (1987)

  • [文献書誌] Isamu Kashima.: Oral Surg.Oral Med.Oral Pathol.(1989)

  • [文献書誌] Iaamu Kashima.: Oral Surg.Oral Med.Oral Pathol.(1989)

  • [文献書誌] Takao Kubota.: J.O.A. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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