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1988 年度 実績報告書

エネルギーで表示する咀嚼能力測定法に関する研究(特に唇顎口蓋裂児を初めとする咀嚼障害者の障害度評価への応用)

研究課題

研究課題/領域番号 62570917
研究機関九州大学

研究代表者

中島 昭彦  九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (00037524)

研究分担者 一ノ瀬 元史  九州大学, 歯学部, 助手 (30150460)
キーワード咀嚼機能 / 咀嚼能 / カプセル法 / 顆粒法
研究概要

62年度で、食用色素エリスロシンを賦形材と共に造粒、これをセルロースで被覆した咀嚼能検定用微小顆粒を製造し、これを10×20mmの円柱状ゴムカプセル内に包埋、密封して15回咀嚼させた後、顆粒破壞に要したエネルギーを、色素溶液濃度から測定するシステムと測定器を開発した。しかしながら通常の咀嚼を考えるとき、本カプセルのように比較的大きな食品の他、小さなものを更に潰す場合も多く、その能力の測定も重要である。顆粒を直接咬んで咀嚼能力を測定する「顆粒法」をもうひとつの評価法として加えた(63年度)
顆粒法の測定手順は
1.被検者にカプセル法と同量の0.73gを口腔内に入れて、直接15回咀嚼する。
2.100ccの水でうがいをさせて、残留顆粒と共にビーカーの中へ吐き出させる。
3.ろ紙を通して残留顆粒等を除去し、これを検定水溶液とする。
4.カプセル法で用いる咀嚼能力計にて、能力をカロリー(又はジュール)で測定する。カプセル法では20cc溶液であるので、表示値の5倍の値を顆粒法による咀嚼能力と規定する。
本学々生28名を被検者にして、咀嚼能力(カプセル法、顆粒法)と咬合との関係を調べた。結果は以下のとうりであった。
1.カプセル法と顆粒法の測定値の相関係数は0.78で有意(P<0.001)であった。
2.咀嚼能力と咬合接触点との相関はカプセル法γ=0.52(P<0.0)、顆粒法γ=0.41(P<0.05)であった。
3.咬合の良否を容観的に評価する確実な方法の開発が望まれた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Nakasima;K.Higashi;M.Ichinose.: Journal of Oral Rehabilitation. 16. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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