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1987 年度 実績報告書

テトロノライドの全合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570933
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

吉井 英一  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50019105)

研究分担者 堀 耕造  富山医科薬科大学, 薬学部, 教務職員 (50173612)
武田 敬  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (30135032)
野村 敬一  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (30019111)
キーワードテトロノライド / 全合成 / スピロテトロン酸 / 分子内環状付加 / ルイス酸
研究概要

テトロノライドの構造単位であるスピロテトロン酸部, およびオクタヒドロナフタレン部の光学活性体を, 次のようにして合成した.
1.スピロテトロン酸部:はじめにシクロヘキサンー1, 4-ジオンのモノエチレンケタールを出発原料として, 順次, アリールアルコール側鎖の導入, スピロテトロン酸環の形成, 共役不飽和アルデヒド基の導入を行って炭素骨格を構築, 最後にシクロヘキセン環にアリール水酸基を立体選択的に導入することによって, 目的物のラセミ体を合成した. ついで, 光学活性体を得るため, 市販の(IR, 2S)-2-ヒドロキシー5-オキソシクロヘキサンカルボン酸エチルのエチレンケタールを原料とし, 上記ラセミ体合成法を準用することによって, 光学活性スピロテトロン酸部を合成することに成功した.
2.オクタリン部:天然物と同一の立体配置をもつ光学活性体を合成するため, D-グルコースを出発原料に用いた. すなわち, はじめにトリアセチルグリカールを経て(2S, 3S, 5S, 6S)-6-ヒドロキシメチルー2-メトキシー3, 5-ジメチルテトラヒドロピランに変換したあと, 6位にトリエン側鎖を導入した. ついで, グリコシド部を加水分解して得たヘミアセタールにウイテツヒ反応を施すことによって, トリデカー2, 8, 10, 12-テトラエン酸誘導体に導いた. 最後に, エステル基をアルデヒド基に変えたあと, 塩化ジメチルアルミニウムを触媒とする分子〓ゲイルスーアルダー反応を実施, 目的物を合成することに成功した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 武田敬: Journal of Organic Chemistry. 53. (1988)

  • [文献書誌] 吉井英一: Journal of Organic Chemistry.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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