| 研究課題/領域番号 |
62570941
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| 研究機関 | 徳島大学 |
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研究代表者 |
渋谷 雅之 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027066)
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| 研究分担者 |
豊岡 康平 徳島大学, 薬学部, 助手 (90145011)
久保田 晴寿 徳島大学, 学長 (60035532)
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| キーワード | カルジノフィリン / アジノマイシン / ネオカルチノスタチン / 抗生物質 / 化学合成 / 抗腫瘍活性 / NDAの切断 / 紫外線 |
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| 研究概要 |
カレジノフィリン(CZ)およびネオカルチノスタチンクロモフォア(NCS-Chr)は抗腫瘍性抗生物質として著名であるが、共にその化学構造が確定していない。これらの化学構造を合成により確定し、活性機構を明らかにする目的で以下の研究を行った。
1.前年度においてCZが、SS製薬グループより報告されたアジノマイシンと同一物であることを、その左半分の部分合成により推定したので、本年度はその全合成研究に着手した。原料補給の点で有利なフルクトースを原料として左半分の効率的な合成法を開発した。一方右半分の部分についての、オキサジン類をキー化合物とした合成の基礎研究を行った。この結果、近い将来その全合成を達成し、また作用機構を研究するための有用な合成中間体を多数入手することができた。
2.NCS-Chrについては、最近、他グループにより作用機構が推定されたが、我々の合成した類似体を用いて、DNA切断のモデル反を研究中である。一方、類似の作用機構を有すると思われる、オリゴ-N-メチルピロール類を、新たに開発した合成法を用いて、多数合成した。これらの化合物は、紫外腺照射下において極めて低濃度でDNAを切断することがわかった。今後、これらの作用機構と、NCS-Chrの作用機構を比較しながら、抗がん機構を解明し、新しい抗がん物質の開発に発展させたい。
3.抗がん機構の研究と関連して、AK-トキシンや、他の含窒素複素環化合物を多数合成した。これらの化合物の抗がん活性については現在試験中である。
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