研究概要 |
(S)ー3ーbenzyloxyheptー1ーeneとEーニトロン体の不斉1,3ー双極子環状付加反応は, 予想したようにアルコキシinside遷移状態を経由する経路が優先し, (3R, 5R)ートランスイソキサゾリジン体を主付加成績体として与えた. 本付加成績体を水素化アルミニウムリチウムで環元して, 側鎖部分をアルコールに変換し, ついでトシル化後ヨウ素化した. ヨウ素体にペンチル側鎖を結合し, Wacker酸化によりケトン体へ導いたがきわめて低収率であった. そこで付加成績体をDIBAL還元によりアルデヒド体に変え, ついでWittig反応を行うことにより満足できる収率で所期のケトン体へ導いた. ケトン体は合成目標である(+)ーmonomorine Iの重要な合成中間体であり, (+)ーmonomorine Iへは4行程で到達できる.
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