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1988 年度 実績報告書

胎児性胆汁酸の分析と先天性肝胆道疾患の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570970
研究機関東日本学園大学

研究代表者

藤間 貞彦  東日本学園大学, 薬学部, 教授 (30001043)

研究分担者 池川 繁男  東日本学園大学, 薬学部, 助教授 (90111301)
馬原 礼二郎  東日本学園大学, 薬学部, 助手 (30192347)
黒澤 隆夫  東日本学園大学, 薬学部, 講師 (50103198)
キーワード胎児性胆汁酸 / 1βー水酸化胆汁酸 / 6ー水酸化胆汁酸 / C_<27>ー胆汁酸 / ガスクロマトグラフィー / ガスクロマトグラフィー質量分析 / 免疫家的測定法 / 先天性胆汁酸代謝異常症
研究概要

胎児および新生児期体液中における、胆汁酸の動態と、その生理的意義を解明し、各種肝胆道疾患の病態解析を進めることを目的として、前年度に引き続き、胎児性胆汁酸を主眼として胆汁酸の一斉分析法の開発とそれらの体内動態について以下の研究を行った。
1.胎児性胆汁酸とその抱合体の合成と分析法の開発(黒澤、馬原)…
(1) 胎便中に多量存在するヒヨコール酸(3α、6α、7αーtriol)と同様に、コール酸の6位水酸化について検討するため、6α、6βー水酸化体を合成した。胎便、新生児尿より3α、6α、7α、12αー水酸化胆汁酸を見出した。
(2) 先天性胆汁酸代謝異常症患者より見出されている胆汁酸生合成中間体を合成し、キャピラリーガスクロマトグラフィーによる分析法を確立してZellweger症候群患者尿より3α、7α、12αーtrihydroxyー5βーcholestanー26ーoic acidおよびvaranic acidを検出、本症の簡便な診断法を開発した。
2.胎児ー新生児期胆汁酸の体内動態の解析(馬原、藤間)……健常成人には見られない1βーまたは6αー水酸化胆汁酸を妊婦尿、羊水、胎便、新生児尿について、前年度確立したGCーMS法を用いて検討したところ、胎生期に生成した胆汁酸のコール酸は1β、ケノデオキシコール酸は6α位が主に水酸化され、それぞれ、尿または便中に排泄されることを明らかにし、水酸化の基質特異性と腸管吸収に差が認められ、排泄様式の異なることが判明した。
3.胎児性胆汁酸の免疫学的測定法の開発(池川)……前年度に引き続き、抗Glyco-3β-hydroxy-5-cholen-24-oic acid C-3 BSA結合体抗血情を調製し、^<125>Iー標識抗原を用いるRIAを開発した。又、Glyco-3β、12α-dihydroxy-5-cholen-24-oic acidのCー3、Cー15α、Cー24位BSA結合体を合成し、家兎に免疫し、抗血情を調製、Cー15α体より特異的抗体を得た。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 正田純一 他: 肝臓. 29. 409 (1988)

  • [文献書誌] 藤間真彦 他: ぶんせき. 183-189 (1988)

  • [文献書誌] Junichi Shoda;et al.: J.Lipid Res.36. 2993-2999 (1988)

  • [文献書誌] 池川繁男 他: 薬学雑誌. 108. 978-983 (1988)

  • [文献書誌] Reijiro Mahara;et al.: J.Phorm.Dyn.

  • [文献書誌] Takao Kurosawa;et al.: Chem.Pharm.Bull.

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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