• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

高機能アミノ酸分析計の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62570972
研究機関北里大学

研究代表者

木下 俊夫  北里大学, 薬学部, 教授 (70053816)

研究分担者 吉田 淳子  北里大学, 薬学部, 助手 (60220646)
二村 典行  北里大学, 薬学部, 講師 (50118832)
キーワードアミノ酸 / タンパク質 / ペプチド / アミノ酸組成 / 蛍光分析 / 高速液体クロマトグラフ / アミノ酸分析
研究概要

本年は、この研究課題の最終年度に当たるため、次のような課題に取り組み、以下に示すような成果を得ている。
(1)前年度までに確立したアミノ酸分析計を用い、実際のタンパク質加水分解試料の測定を行った。この際加水分解条件の精査を行い、6N塩酸を用いる気相加水分解法を採用することにより、加熱温度が160度であれば、30分という短時間での操作で十分であることが判った。これは、従来法(110-120度で十数時間加熱)に比べ、極めて迅速であり、しかも塩酸を除去に要する時間も僅か30分でよい。従って、この方法によれば、20-30検体の試料を水解から組成分析まで一日で処理できることになる。そしてこのような方法は、将来この過程をも自動化出来る可能性を示している。
(2)一般にアミノ酸分析計はその装置の複雑さから、比較的広い据え付け面積を必要とする。この大きな原因の一つは、ポストカラム検出のためのポンプが必要であるためであり、この点で抜本的な改良がなされたならば、装置はかなり小型化出来るものと期待される。そこで、本研究では、一つのポンプで分離のための移動相と検出のための試薬送液を実現するシングルポンプポストカラムシステムを考案した。これは、移動相用の一つのポンプによる送液流路を複数に分岐させ、これによって試薬を押し流すシステムであり、将来の装置小型化の実現性を高めたものと評価される。
(3)アミノ酸組成からタンパク質を同定するデ-タ処理部分に関しては、既製の比較的安価なデ-タ処理器では限界があり、パ-ソナルコンピュ-タ支援システムでの検討に変更し、検討中である。

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi