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1988 年度 実績報告書

マウスホスホグリセリン酸キナーゼ遺伝子の組織特異的発現機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570980
研究機関金沢大学

研究代表者

正宗 行人  金沢大学, 薬学部, 教授 (00013318)

研究分担者 中西 義信  金沢大学, 薬学部, 助教授 (40172358)
キーワードホスホグリセリン酸キナーゼ / c-myc / アイソザイム / 精子形成 / マウス精巣 / in situハイブリダイゼーション / 転写制御 / 選択的遺伝子発現
研究概要

1.2つのホスホグリセリン酸キナーゼ (PGK1.PGK2) 遺伝子発現に及ぼすC-mycタンパクの影響
c-myc遺伝子の発現量を人工的に変動できるマウス培養細胞株を用いて、c-mycタンパク量を変化させたときの2つのPGK遺伝子の発現量を調べた。その結果もともと発現量の多いPGK1遺伝子、そしてほとんど発現の見られないPGK2遺伝子ともc-mycタンパク量の増減により影響を受けなかった。
2.PGK2ゲノムDNAのクローン化
マウス肝臓DNAを用いて作製したDNAライブラリーを、PGK1cDNA断片をプローブとしてスクリーニングし、最終的に1つの陽性クローンを得た。制限酵素地図の作製および部分塩基配列の決定によりそれがPGK2遺伝子を含むDNAクローンであることがわかった。
3.2つのPGKmRNAのマウス精巣中での局在
2つのPGKmRNAとそれぞれ特異的に結合するDNAプローブを用いて、in situハイブリダイゼーション法により精子形成過程のどのステップの細胞に2つのPGKmRNAが存在するかを解析した。PGK1mRNAは非生殖細胞および分化過程初期の生殖細胞に検出されたがハプロイドとなったSpermatidでは消失していた。PGKmRNAは減分分裂開始後の生殖細胞にはじめて出現し、中期以降のSpermatidで検出されなくなった。
以上の結果より、精子形成過程におけるPGK1からPGK2への切り換わりは転写と翻訳両反応の制御により行われると考えられる。そのうち転写の切り換わりは減数分裂開始後の生殖細胞が4nとなった時期に起こると予想される。またその切り換わりへのc-mycタンパクの関与は少ないと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koikeda,Satoshi: Chemical and Pharmaceutical Bulletin. (1989)

  • [文献書誌] Nakanishi,Yoshinobu: Biochemical and Biophysical Research Communications. 158. (1989)

  • [文献書誌] Shibata,Hitomi: Biochimica et Biophysica Acta. 1007. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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