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1987 年度 実績報告書

動物培養細胞リン脂質代謝変異株の分離と膜機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 62571004
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

西島 正弘  国立予防衛生研究所, 化学部, 室長 (60072956)

キーワードCHO細胞 / ホスファチジルセリン / 体細胞変異株 / 水泡生口炎ウイルス / シンドビスウィル / エンドサイトーシス / トリホスホイノシチド / 細胞周期
研究概要

1, CHO細胞ホスファチジルセリン(PS)要求株(PSA-3株)を用いた被膜RNAウイルスの感染機構の解析:PSA-3株をPS非存在下に2日間培養するとPS含量は親株の約1/3に減少し, この時水泡性口炎ウイルス(VSV)およびシドビスウイルス(SIN)の産生能は親株の1/100以下に減少した. ^<35>S-メチオニンで標識したSINを調整し, PS非存在下に2日間培養したPSA-3株とその親株におけるウイルスの結合および侵入を調べたところ両株において差は見られなかった. しかし, ウイルスRNAの生合成能はPSA-3株では, ウイルスが細胞内に侵入後, エンドソームでuncoatingするまでの過程のどこかが異常となっていることが示唆された. PSA-3株のジフテリア毒素に対する感受性は正常であることから, PSA-3株のエンドソーム内のacidificationは正常であると推定された. PSA-3株ではエンドソーム膜とウイルス膜が融合する過程が異常となっていることを示唆する結果が得られ, この可能性についてさらに検討中である.
2, トリホスホイノシチド要求株の分離:種々の情報伝達系におけるトリホスホイノシチドなどのイノシトールリン脂質の重要性が指適されている. 細胞増殖におけるトリホスホイノシチドの役割を明らかにする目的で, その生合成欠損株をトリホスホイノシチド要求株としてCHO-K1細胞から分離することを試みた. 低濃度血清中での培養によりG1期同調し, 通常濃度血清中で増殖を開始し, ^3H-チミジン自殺法でS期に導入しない細胞を集めた. この細胞群の中からトリホスホイノシチド要求株をポリエステル布レプリカ法を用いてスクリーニンする方法を確立した. 現在, この方法を用いスクリーニングを実施中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 久下 理: 組織培養. 13. 222-227 (1987)

  • [文献書誌] 西島 正弘: 薬学雑誌. 107. 531-547 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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