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1987 年度 実績報告書

グアニル酸シクラーゼの遺伝子構造とその活性調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62571008
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

中根 正樹  (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学, 主任研究員 (50100144)

研究分担者 佐々木 由紀子  (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学, 主事研究員 (30142152)
キーワードサイクリックGMP / グアニル酸シクラーゼ / cDNAクローニング / サブユニット構造 / 活性調節
研究概要

サイクリックGMPの合成調節機構の解明を目的として, その反応を担っているグアニル酸シクラーゼの構造と機能を明らかにすべく, 今年度は可溶性グアニル酸シクラーゼのcDNAクローニングを行った. 可溶性グアニル酸シクラーゼは, 分子量82kDaと70kDaの二つのサブユニットから成ることがすでに明らかにされている. そこでそれぞれのサブユニットの部分アミノ酸配列, および特異的単クローン抗体により, ラット肺のλgt10およびλgt11cDNAライブラリーをスクリーニングし, 82kDaサブユニットに対して8個, 70kDaサブユニットに対して4個の陽性グローンを得た. 70kDaサブユニットに対するクローンのうちの1個は, 塩基配列を決定したところ, すでに決められている部分アミノ酸配列を含んでおり, このクローン(7α-36)が70kDaサブユニットに対するcDNAであることが明らかになった. Northernブロットの結果, 70kDaサブユニットは, 肺や大脳に多く存在し, mRNAは約3.3kbの大きさであることがわかった. 得られているクローン(7α-36)は, 約1.7kbであり, 解析の結果C末端部分の一部を欠いていると考えられた. そこでライブラリーを再スクリーニングして, C末端部分を含むと思われる新たなクローンが16個得られた. 現在その構造解析を行っている. 一方82kDaサブユニットに対するクローンはクロスハイブリダイゼーションの結果, 3グループに分類されることがわかっており, 現在その塩基配列中に, すでに決定されている部分アミノ酸配列が含まれているかどうか解析中である.
今後サブユニットの全構造が明らかになった時点で, 発現系に組み込むことによりそれぞれのサブユニットの機能と活性調節機構を明らかにしていく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakane,M. et.al.: Proc. Natl. Acad. Sci.,U.S.A.(1988)

  • [文献書誌] 鈴木郁生 他: "医学品の開発 第8巻「薬物の作用機構」" 廣川書店, (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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