研究課題/領域番号 |
62571010
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 誠 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10154858)
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研究分担者 |
石田 明允 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (60016540)
宮崎 信次 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10014284)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 人工心肺 / サーマルマスフローコントローラ / 計算機制御 |
研究概要 |
手術の複雑化・長時間化・患者の低年齢化のため、より生理的で、より長時間の体外循環を可能とする人工心肺管理システムの開発を目的として、ガス濃度制御方式が従来の人工肺ガス混合器とは本質的に異なる装置開発に関する研究をおこなった。すなわち、これまでのニードルバルブを用いたロタ・メータのような機械的回転調節機構を有せず、サーマル・マスフロー・コントローラ(TMFC)を使用し、ガス流量を電圧信号で制御する方式である。本法により人工心肺の計算機制御がより容易となる。 本研究では次の項目の研究を行った。 1.動物実験用人工肺ガス供給量に適した高速マスフローコントローラ(エステック:SEC-4500)を設備備品費の一部で購入し、現有のTMFCと組み合わせてガス生成部を製作した。 2.ガス流量制御部および循環血流量制御部を製作するため、パーソナルコンピュータ(日本電気:PC-9801VX41/WN)を設備備品費の一部で購入し、制御用プログラムを開発した。 3.本年度消耗品費の一部で、小動物用ホローファイバ型人工肺(テルモ:キャピオックスII16)および生食水を購入し、人工心肺実験装置を開発した。 4.開発装置を用いて雑種成犬による動物実験を行い、装置の動作を確認した。 5.人工心肺の管理はTMFCを用いた計算機制御により容易に行えることを確認した。 本研究の成果を用いて、今後は高圧型人工肺ガス交換システムの自動化も行いたい。
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