研究概要 |
1.超音波検査データーの集積 本研究代表者の所属する附属病院検査部超音波室において実施されている多数の超音波検査のデーターの内, 記録の良好なものを中心にビデオテープに収録した. また, 過去になされた検査の内, 記録された画質の良好なものも, 同様にして収集した. 2.超音波画像処理コンピューターシステムの改良 前年度の科学研究費補助金により整備した, 超音波検査の為の画像コンピューターシステムに改良を加えた. すなわち, 本年度の補助金により, データー保存用のディスク装置を附加し, 大量の画像データーを蓄積出来るようにした. それにともない, 画像処理用ソフトウェアーにも改良を加えていった. また各種のデーターの検索・追跡が容易に行なえるようなソフトウェアも新らたに開発し, データーベースの構築がスムーズに実施出来るようなシステムにした. 3.超音波検査の画像処理 上記の改良されたコンピューターシステムを使って, 蓄積されている各種の疾患における超音波画像を処理して, 病態生理を把握するのに必要な種々のパラメーターを求めていった. 4.心筋酵素の動態と機能動態との相関について検討した. 5.肥大心の病態生理に関する検討 本研究は, 2年次に渡たる研究計画を元に進められているので, 本年度は, 上述の如く, データー蓄積とコンピューターシステムの改良を中心として実施しており, 来年度において肥大心を中心とした臨床的データーの検討を行なう予定である.
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