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1988 年度 実績報告書

アポリポ蛋白Hとそのアイリフォームの脂質代謝への関与ならびに測定の意義

研究課題

研究課題/領域番号 62571038
研究機関自治医科大学

研究代表者

櫻林 郁之介  自治医科大学, 医学部, 助教授 (80049056)

研究分担者 河合 忠  自治医科大学, 医学部, 教授 (60048957)
キーワードアポリポ蛋白H / β_2 glycoprotein I / リポ蛋白代謝 / アポリポ蛋白 / LDL-レセプター / ラテックス凝集免疫比濁法
研究概要

1.リポ蛋白レセプターへのアポHの関与: リポ蛋白レセプター(特にLDLーレセプター)でのLDL取り込みにアポHが関与しているか否かを知るために、^<125>IーラベルLDLを末梢白血球細胞(主としてリンパ球と単球)のLDLーレセプターから取り込ませる系(ラジオレセプターアッセイ)にアポHを添加して、その取り込み率を比較した。その結果、患者血清中から精製したアポHは健常者濃度範囲においてLDLの取り込みを抑制した。しかし、アポHの添加によりリンパ球が凝集する傾向にあり、あるいはこれがリポ蛋白取り込みに障害的に作用することも考えられた。
2.血中でのアポHは健常人では80%以上が遊離の形で存在しているが、高脂血症ではVLDL、LDLおよびHDLに幅広く分布しているため、一元放射免疫拡散法(SRID法)のみでは正確な測定値が得られないことも予想されたので、免疫比濁法としてラテックス凝集免疫比濁法を導入した。本法はSRID法やネフェロメトリー法に比較して高感度測定が可能であるため、今後精製段階でのアポH濃度のチェックにも使用できる利点がある。
3.各種疾患患者血清中のアポH濃度: 前年度慢性肝疾患患者血清中でのアポH濃度の低下からアポHの主たる産生場所が肝であることを推定した。今年度はIIb型およびIV型高脂血症患者の血清アポH濃度を測定したが、健常成人血中濃度と変化なかった。また、HDL欠損症(Tangier病)での血中濃度も測定したが、低下はみられなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 櫻林郁之介: 臨床病理. 36. 268-272 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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