研究概要 |
ガス放電パネルの高速駆動のための研究を行うためには, このデバイスの高輝度・高発光効率のための電極構造の改善を行う必要がある. 電極形状の最適化の研究を進め, 電極のギャップ, 曲率などについて詳細に検討した結果, 従来の延長で最も優れた結果が得られた. これらをまとめて, 画像情報国際会議において報告した. 最適化されたパネル構造について, 印加電圧パルス幅, 封入ガス気圧パラメータとして動作マージンについて測定考察した. この結果は, 本研究で提案する下部書き込み電極による3相駆動方式が優れていて, 約2マイクロ秒の駆動パルス電圧で動作可能であることを示した. これらの結果を, 電気系3学会の合同画像変換研究会及びテレビジョン学会全国大会で発表した. 上記結果は, 静的な動作時における動作マージンなどの測定考察を行ったものである. 実際にパネルを使用するいわゆる, 動的状態における各種の特性の測定を行った. 特に, 細幅パルスによる消去法の検討を行ない, 消去マージンの最適化を行った. これらの結果を, テレビジン学会画像関連合同研究会において報告した. 最適化されたパネルの上部ガスラにRGBの螢光体を塗布した封じ切りパネルを製作して, 基本的な動作特性を測定した. 輝度・発光効率については, 従来報告されている最高レベルの値であることを確認した. 更に, クロストーク特性についても測定し, 改善の方法について検討した. これらの結果を, 63年5月開催予定の画像表示国際会議で発表する予定である. また, 高速駆動のために, 寄生容量の低域化を図る構造についても検討した. この結果をまとめて, 上記国際会議に合せて2件発表する予定である.
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