研究概要 |
病院カルテの一種退院サマリの自動理解処理を目標として研究を行っている。本年度達成された事柄は以下のようである。 1.資料整理蓄積:約300件の手書の退院サマリがワ-ドプロセッサを介して蓄積された。 2.資料分析:蓄積された自然言語デ-タ(約10,000文章)を計算機を利用して構文的に分析し、約700個(累計)の主要な動詞(主にサ変動詞)およびそれらの構造的特徴を抽出した。意味分析には有効な計算機による補助手段が存在しないため50件(約2000文章)に留どまった。この意味分析の結果、主要な事物概念範疇70個(累計)および属性約120個(累計)を抽出した。 3.対話型学習機能の検討:昨年までに作成した退院サマリを日本語談話として意味解釈するシステムの原型に、学習機能を付加するための予備研究を行った。 4.研究発表:今年度発表済みおよび予定のものは、講演論文10件である。
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