研究概要 |
1.(演奏システム関係)ピアノ音楽の演奏表現を階層構造的に記述する奏譜言語の文法を確定し, そのコンパイラを作成した. コンパイラは先行研究で設計したプロトタイプを本言語仕様にそって改修したものである. 購入したサンプル音源型電子ピアノを駆動するインターフェースを作り, このコンパイラの出力を結合し動作を確認する作業を行なった. なお, 言語文法については, 論文原稿を執筆し, 学会誌に投稿中である. 2.(演奏分析関係)演奏家が実現する緩急法を把握するために, 演奏レコードなどからピアノの打鍵時点を計測するシステムを設計し, 一部分製作まで行なった. この道具を使って, 緩急法の典型と考えられるショパンのワルツとマズルカの演奏リズムの解析を行なった. その結果は, 下記の2件の口頭発表で報告した. 3.(計算機演奏)計算機演奏について, ソフトウェア研究の動向ならびに芸術性についての課題を論じた解説論文2編(裏面記載)を執筆した. 口頭発表. (i)太田, 田口, 馬道:ショパンのワルツとマズルカの演奏リズムについて, 音響学会音楽音響研究会MA87-14,1987.12(ii)田口, 太田:拍子リズムとフレージングのアゴーギク, 電子情報通信学会春季全国大会シンポジウム1988.3 講演. 田口:自動演奏と演奏モデル, 情報処理学会北海道支部講演会63.10.1
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