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1987 年度 実績報告書

煮熟に伴なう貝類の呈味成分の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62580044
研究機関東京学芸大学

研究代表者

福家 眞也  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20111487)

キーワードエキス成分 / 遊離アミノ酸 / 核酸関連物質 / 4級アンモニウム塩基 / 有機酸
研究概要

1)アサリ, アカガイ, トリガイの熱水およびTCAエキスを調製し, それらのエキス窒素量, 含窒素化合物および有機酸の分析を行った.
2)エキス窒素量 アサリ(熱水718mg/筋肉100g, TCA350mg/筋肉100g, 以下は同様), アカガイ(663mg, 570mg), トリガイ(674mg, 546mg)であった. 3)遊離アミノ酸 アサリ(熱水)ではGly(854mg), Tau(553mg), Arg(346mg)が極めて多く, ついでGlu(68mg), β-Ala(54mg)の順であったが他の成分は少なかった. アカガイ(熱水)では, Tau(640mg), β-Ala(635mg), Gly(199mg), Glu(167mg), Ala(162mg), Arg(106mg), Asp(45mg)等が多かった. トリガイではTau(737mg), Gly(247mg), Glu(98mg), Arg(91mg), Ala(87mg), Orn(63mg)等が多かった. 各TCA抽出液は, 熱水抽出液とほぼ同様の傾向を示した. 4)結合アミノ酸 加水分解後に増加したアミノ酸は, アサリおよびアカガイでは, GluとGlyを除くとわずかであった. トリガイではGlu(120mg), Asp(93mg), Lys(85mg), Arg(54mg)の他, Gly, Leu, Pro, Ser等の増加が認められた. 5)核酸関連物質 アサリおよびアカガイではAMP(それぞれ21, 26mg)が最も多く, イノシン, ヒポキサンチンは少なかった. トリガイではイノシン4mg, AMP2mg検出された.
6)TMAO アサリおよびトリガイではそれぞれ24, 15mg, アカガイでは1mgであった. TMAはアサリ(3mg), アカガイ(1mg), トリガイ(5mg)であった. 7)4級アンモニウム塩基 アサリ(グリシンベタイン5mg, ホマリン5mg, トリゴネリン2mg), アカガイ(27mg, 8mg, 1mg), トリガイ(14mg, 11mg, 1mg)であった.
8)無窒素成分 各貝とも有機酸としてはシュウ酸が最も多く, ついでコハク酸, 乳酸, プロピオン酸の順であった.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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