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1988 年度 実績報告書

子どもに対する養育者の応答性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62580047
研究機関上越教育大学

研究代表者

大瀧 ミドリ  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40056388)

キーワード養育者の応答性 / 心拍 / 乳児期 / 父・母・子・ストレンジャーの関わり
研究概要

本年度は、前年度に引き続き研究協力を得ている30組の夫婦に第一子が誕生する。そこで、両親が育児に比較的手慣れた3ケ月時と対象児の認知的発達が進み、日頃身近にいる人とそうでない人との弁別が可能となる7・8ケ月時における親子の関わり合いを対象とし、子どもへの養育者の応答性について分析する。
親子の関わり合いは、日常的な場面と実験的な場面における行動観察、親子がそれぞれ着装した心拍計による記録、さらに両親に対して行った質問紙および面接によりとらえる。日常的な場面での行動観察は、約2時間に亘るVTR録画により行う。実験的場面は、全部で6つのエピソード(遊び、分離、声かけ、再会、身体的接触、身体的分離)から構成されている。各エピソードにおける父子、母子の関わり、および父子、母子の関わりを対照するために挿入したストレンジャーと対象児との関わりを2台のVTRに録画する。各ペアーの実験場面に要する時間は約10分であり、全ての実験的場面における行動観察には約30分を要す。
結果:1.母親の対象児への関心は、胎児期とあまり変化がないが、父親の対象児への関心および育児への参加は、妊娠期に対して高い関心を示していたものの方が高い。
2.対象児との接触量の多い父親は、対象児から受け入れられることが多く、特にその変化は7・8ケ月時に顕著になる。
3.心拍数は、対象児の月数が増すことによる変化の大きいものとあまり変化が顕著でないものがある。このような違いは、父母の両方に認められる傾向である。
4.対象児との接触量および質の違いが、その後の親の応答性をどの様に規定していくかについては、今後の継続研究の中で明らかにして行く必要性がある。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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