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1987 年度 実績報告書

洗浄における機械力の解析的研究-超遠心力による水平・垂直分力の吟味-

研究課題

研究課題/領域番号 62580058
研究機関放送大学

研究代表者

矢部 章彦  放送大学, 教養学部, 教授 (60017217)

研究分担者 岩崎 芳枝  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014659)
キーワード遠心力洗浄 / 粒子除去力の方向性 / 角度型ロータ / 除去角度と洗浄性 / 層流洗浄
研究概要

本研究は, 洗浄における機械エネルギーの役割を, 除去力の方向性を考慮した実験を通して, 定量的に明らかにすることを目的として行ったものである. すなわち, ポリスチレンラテックス粒子-ガラス基質の系について, 超高速遠心機(最大回転数40000rpm)に, 30°の角度型ロータを用い, 装着するアタプターの基質ホルダーに傾斜をつけることにより, ロータを変えずに角度を0°〜60°, 180°〜240°に変えて, 遠心力によって粒子除去を試みた. さらに, 粒子除去率の算定には, 従来の写真計数法のほか, 画像解析法についても検討した. 主な結果は次の通りである.
1.61年度までの実験で, ロータ角度が小さいほど, 水平分力の寄与が大となり, 粒子除去率が大きくなることを確認している. 水平分力を一定にし, 垂直分力を変えて洗浄すると, 垂直分力が小さいほど除去率が大となり, 垂直分力が0の場合, すなわち水平分力のみの場合に除去率が最大となった. 昨年度までは, 粒子付着面を遠心力方向にむけて洗浄したが, 本年度は回転軸方向にむけて洗浄したところ, 同様の傾向がみられたが, 同条件で洗浄した場合, 前者より除去率が15〜20%低下した. ロータ角度180°〜240°がこれにあたる. 結果を右図に示す.
2.画像解析法は, 写真によって解析を行うには, 倍率-試料を撮影するための写真の枚数, コントラストなど, 十分に条件を整える必要があり, 本実験に適用するには, さらに検討を要する.
63年度は, 粒子, 基質を変え, 層流洗浄との対比を行うとともに, 画像解析法についても実験条件を詳細に検討し, 本実験に適用できるようにしたいと考えている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢部章彦, 岩崎芳枝: 油化学. 36. 254-258 (1987)

  • [文献書誌] 矢部章彦, 日景弥生, 岩崎芳枝: 第19回洗浄に関するシンポジウム要旨集(日本油化学協会). 63-69 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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