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1987 年度 実績報告書

油性汚れの付着力と洗浄性

研究課題

研究課題/領域番号 62580061
研究機関共立女子大学

研究代表者

齊藤 昌子  共立女子大学, 家政学部, 助教授 (20104086)

キーワード付着仕事 / 吸着量 / 洗浄性 / 清浄速度
研究概要

油汚れの繊維への付着仕事と実際の付着力との対応をしらべるために, モデル基質としてポリアミド, セルロース(いづれもパウダー)を用いモデル油汚れとしてステァリルアルコールを用いて吸着実験を行った. その結果, 平衡吸着量はいづれの濃度(1.6, 3.2, 6.4%o.w.f)においても付着仕事の大きいポリアミドがセルロースより大きく, 付着仕事とよく対応した. さらに吸着量は15, 30, 60分でほとんど変わらず, 比較的短時間で繊維表面への吸着が平衡に達することがわかった.
2.そこで1.の実験結果をふまえ, より低濃度(0.4, 0.8, 1.6%o.w.f)で温度(50, 60, 70°c)を変えて同様の実験を行った結果, 1〜5分の間に吸着量のおよそ90%が吸着すること, 平衡吸着量は, 50, 60, 70°Cの順に大きく, エタノール比率が小さいものほど吸着量は増大することなどがわかった. これらのデータをもとに, 今後吸着熱の算出を行う予定である.
3.次にステアリルアルコールのポリアミドパウダーからの脱離過程をしらべるために, モデル洗浄機(再汚染のおきない)を試作し, 25, 50°Cにおける水/エタノール混合液による洗浄を行い, 各洗浄時間(1〜15分)の脱落量, パウダー上に残留した量を定量した. その結果, 25°Cにおける洗浄では, 洗浄液中のエタノールの割合が高い方がより高い脱落率を示すが, エタノール比率が50%を境に急激な変化がおきる. 50°Cにおける洗浄では, 25°Cにくらべ脱落率は急激に高くなることなどがわかった. 速度論的解析を行うためには, 今後洗浄液の流量を小さくする, 水/エタノール比をより細かくするなど, 実験条件を整えることによって, 多くの知見が得られることが判明した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 齊藤昌子: 表面. 26. 79-91 (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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