研究概要 |
集団行動の学習指導の実態調査については, 全国の教員養成系学部を持つ大学, 短大172校の保健体育教科教育関係教員(講義1名, 実技1名), 及び滋賀県下の全部の小学校, 中学校, 高等学校, 養護学校403校の体育主任に対して, 集団行動についての考え方, 集団行動指導についての実際, 体育での指導と体育以外での効果などについて類似の質問を用いた質問紙により郵送法で調査した. また学校教育の中で集団行動について積極的に取り組んでいる学校が多いと考えられる愛知県で, ある大学の学生数人(集団行動に厳しかった学校, ふつう, 殆んどなかったの3種類それぞれ2人ずつ)に集団面接及び討論をしてもらった. 滋賀大学の学生約100名にKJ法により集団行動に関する印象深いことがらについて自由記述により調査した. 集団行動の心理的情況, 運動学的な観点からの資料は, 特に水泳に関する授業及び運動会の練習を中心にしてビデオ撮映を行った. 現在それらを整理中で, 次年度グループに分けて能率を中心とした集団行動学習の実験を行う. 歴史的な経緯については一応明治以降の学校教育の中での体操の取り扱い, 教練の変遷及び学習指導要領での取り扱いなどについて概略を調べた. 次年度はデータ整理及び補促データ蒐集・実験授業などについて研究を進める.
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