研究課題/領域番号 |
62580097
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
永嶋 正俊 日本大学, 文理学部, 教授 (00059007)
|
研究分担者 |
加藤 史夫 日本大学, 文理学部, 助教授 (00060020)
河井 昴 日本大学, 文理学部, 教授 (00059411)
平井 敏雄 日本大学, 文理学部, 教授 (40059001)
西野 泰広 豊橋短期大学, 助教授 (60120531)
|
キーワード | 組織行動 / リーダーシップ / 指導の個性化 / SESスケール / PSC検査 / 状況対応理論 / self-oriented / reciprocal P-D-S interactionモデル |
研究概要 |
わが国のスポーツチームの管理とリーダーシップ研究において最もかけている視点は、メンバーの自己管理や指導の個別化・個性化であろう。そこで本研究は指導の個性化を視座に入れた上で、現場で指導者もしくはメンバー自身がチェック可能な質問紙法によるスケールバッテリィの開発を試みてきた。本年度は、昨年度に引き続きスケールの信頼性・妥当性を増す努力をした結果、以下の諸点が明確にされた。 1.SES短縮版(55項目)は、オリジナル版(113項目)での診断と同等に、PDS因子とDO型因の2因子解で診断できることが再確認された。とくに、成績上位チームほどPDS因子が強いことが確認できた。また、メンバーの年齢やサイズ変数からみると、年齢は上昇するほど、サイズは大きくなるほど、PDS型の組織の有効性が増すことが確認された。 2.なぜSESの診断が有効であるかについての検討は、メンバーの個人的資質として、パーソナリティ(SPTスケール)、自己教育性と統制観からなるself-oriented性(SOスケール)、PDS機能水準(PDC検査)を取り挙げ、引き続き検討を加えた結果、総じてPDS型チームのメンバーの個人的資質が良好であることが再確認された。しかし、このことはreciprocalな関係を示唆している。 3.集団にスポットを当てた検討では、状況対応理論やサロモンのモデルによるLEADスケールとの関連から、指導の状況対応性は低いが、PDS型の方が個性化している。
|