研究課題/領域番号 |
62580119
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
影山 節 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (20027501)
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研究分担者 |
浅岡 一雄 京都大学, 霊長類研究所, 教務職員 (10089138)
林 基治 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (10027500)
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キーワード | ペプシノーゲン / ペプシン / ペプシノーゲンの活性化 |
研究概要 |
この研究課題の最終年度として、ペプシノーゲン活性化について反応の分子モデルを作製した。ペプシノーゲンは不活性前駆体として生合成され、胃の分泌課粒内に蓄積する。胃腔内に分泌されると、同時に他の細胞より分泌された塩酸と出会い、この後活性化反応が進行する。塩酸によりペプシノーゲンをとりまく環境は非常に低いpHとなり、ペプシノーゲン自身大きな構造変化をおこす。このとき活性中心が露出し、ペプシノーゲンのN端部約50残基の活性化ペプチドを切断遊離する。この反応は自己触媒的に(分子内反応によって)進行する。その結果ペプシンが生じるわけであるが、ペプシンは残っているペプシノーゲンを攻撃し活性化ペプチドを切断遊離する。この課程は分子間反応であり活性化反応が迅速に進行するために必須である。
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