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1988 年度 実績報告書

リソゾーム膜に存在する分子量42万のシアロ糖蛋白質のクローニングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62580127
研究機関九州大学

研究代表者

姫野 勝  九州大学, 薬学部, 助教授 (50037602)

キーワードLGP107 / クローニング / トライトゾーム
研究概要

著者はLGP107をcodeする1854bpのcDNAを持つcloneを得ることが出来た。このcDNAから成熟型のLGP107の一次構造を推定することが出来た。それによると成熟型のLGP107は386個のアミノ酸からなる分子量42Kのタンパク質から成ることが明かとなった。しかし、このcloneは、signal peptideをcodeする領域を欠損していた。Hydropathy plotの結果から、C末付近(351-374残基)に疎水性の高い部分が存在しており、この部分でリソゾーム膜にanchorされていると考えられる。また無傷のトライトゾームにneuraminidaseを作用させてもLGP107の分子量の低下は見られなかったが、低張処理したトライトゾーム膜にneuraminidaseを作用させると分子量の低下が見られることから、LGP107の糖鎖はリソゾームの内腔に存在していると考えられる。今回の実験より推定される一次構造と合わせて考慮すると膜にanchorしていると判断した部分よりN末端側に全ての血清型糖鎖結合可能部位が存在しているのでN末端側がリソゾーム内腔に存在し、膜にanchorされている部分を除いたC末端側の12個のアミノ酸だけでcytoplasmic domainを形成していることが明らかとなった。
Northern blottingの結果から検討した臓器(脳、肺、心、肝、膵、脾、腎)全てにLGP107は発現しておりかつ一種類のmRNAが存在する事が明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masaru Himeno.: FEBS Lett.244. 351-356 (1989)

  • [文献書誌] Masaru Himeno.: Journal of Biochemistry.105. 449-456 (1989)

  • [文献書誌] Masaru Himeno.: Journal of Biochemistry.104. 773-776 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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