蝦夷地における集落立地を説明する要因としてアイヌ語地名に注目し、つぎの作業を進めた。 1)松浦武四郎「東西蝦夷山川地理取調図」から地名9035点、陸地測量部「仮製地形図」から地名8961点、永田方正「北海道蝦夷語地名解」から地名6031点の計24027点をパーソナル・コンピュータに入力し、アイヌ語地名データ・ベース「北海道古地名索引」を作成した。 2)上記索引を用いて史料間におけるデータの相関をみるとともに、五十音別・項目別・頻度別・文字数別一覧表を編集した。 3)以上の作業を通じて集落立地に関する若干の知見を得たので、大要を裏面記載の雑誌に発表した。 なお地名データ・ベースには空欄が多く残されており、最終年度はその充填が課題のひとつとなる。
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