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1989 年度 実績報告書

松前蝦夷地における集落立地に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62580186
研究機関北海道大学

研究代表者

羽田野 正隆  北海道大学, 文学部, 教授 (60013752)

研究分担者 遠藤 匡俊  岩手大学, 教育学部, 講師 (20183022)
キーワード自然環境 / 北海道古地名索引 / アイヌ集落 / 生態空間 / 人口の集落間移動 / ミツイシ場所
研究概要

羽田野正隆はアイヌ集落の立地と自然環境との関わりを知るため、3種の史料を用いて24027点からなる地名デ-タベ-ス(北海道古地名索引)を作成し、その一部を報告書に収録した。
つぎに同デ-タベ-スを使って地名の分類整理を試みた。その結果、ナイ(主に山地の川)とペッ(主に平地の川)が交通路として重要な意味をもっていたこと、とりわけ後者が水路として集落立地に深い関わりをもっていたことを別に作られた集落分布図と合わせて確認することができた。生業に関する地名の分析を通じてアイヌの生態空間に関する知見を蓄積しえたことやこれを裏付けるために千歳川はじめ若干の流域で現地調査を行ない、居住環境復元への手がかりがえられたことも今年度の成果のひとつである。
遠藤匡俊は日高ミツイシ場所をとりあげて、幕末期〜明治初期の人口移動に関する調査を行ない、人口の集落間移動が激しく、家族構成がきわめて流動的であることを明らかにした。これらの点は今後集落やその立地を考えていくうえで重要な意味をもつものと考えられる。
本研究は2年次からはアイヌの集落に的を絞って研究を進めてきたが、今後は和人の集落についても考察を広ろげ、和夷共生社会としての蝦夷地の地域像を明らかにしてゆきたいと考えていえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 羽田野正隆: "アイヌ語地名の史料における出現頻度" 北方文化研究. 20号. 17-32 (1988)

  • [文献書誌] 遠藤匡俊: "三石アイヌの集落と集落群、1856-69年--流動的集団の形成--" 地学雑誌. 90巻1号. 98-103 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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