研究概要 |
1.日本における理科の教師教育(教員養成と現職教育)に関する実態調査問題を作成し, 全国の教員養成系大学, 学部, 分校60ケ所と各都道府県教育センター47ケ所に送付し, 回答を持っている. この結果は本年8月の日本理科教育学会第37回全国大会で発表予定である. 2.米国における理科の教師教育の現状に関する資料のうち次の2点を分析対象とした. 1つはResearch Trianglo Instituteより直接取り寄せた"87年発行の"Report of the 1985-86National Survey of Science and Mathematics Education"であり, これと10年前の同様な報告書とを現在比較検討中である. この研究結果は本年8月の日本科学教育学会第12回全国大会で発表予定である. 第2の資料は, ここ10年間理科の教師教育に独自のブログラムを展開しているアイオワ大学の報告書, "The Practicum in Feacher Education:THE Iowa-UPSTEPExrmple by john E.Penick, Robert E.Yager"である. 分析の結果, このプログラムにより養成された教師は実験中心の探究的な理科授業を行っていることが明らかになった. 従ってこのように優れた理科教師プログラムは日本で大いに参考になるので, さらにその詳細を分析中である. 3.理科の実験指導を有機的に関連づけたlesson Planのフォーマット化の基礎資料として, アイオワ大学で開発されたくAI(実験指導構成分析処分)を全文翻訳完了し, さらに米国の理科教科書を事例に検討した結果. 理科の教師教育の実験指導プログラムとして有益であることが明らかになった. 4 日米理科授業を比較するために, 現在開発中であるカリフォルニア大学の地震教育プロジェクトCALEEPを事例として取り上げ, 特にそこで開発された地震シミュレーター実験器具を日本の高校で試行した. この結果は昨年11月の日本理科教育学会第27回関東支部大会で発表した. この授業はビデオ録画され, 編集済み次第, 米国のカリフォルニア大学関係者に郵送する.
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