1.CONCEPT MAP作成システムの改良 従来用語間の認知関係を16×16のマトリックスまでしか扱うことができなかったが、32×32まで扱えるようにした。現在のアルゴリズムと演算制度(NEC n88BASIC)では、これが限界である。 5.PROLOGによる探索 ISM法では、DATA数が多くなると、時間がかかったが、PROLOGの探索機能を使った方法でCONCEPT MAPの作成を試みたところ、インタプリタにもかかわらず極めて高速であった。 3.システムの応用 (1)大学生における集団CONCEPT MAP 「岩石」に関する集団CONCEPT MAPを作成し、理科系と非理科系学生の概念構造を調べたところ、知識の量よりむしろそれらの関係づけにおいて違いがあることがわかった。 (2)高校生の学習前後における概念構造の変容 「岩石」の学習の前後に用語関連テストを行い、学習による概念構造の変容を知ることができた。ブルームの「上位概念は直接的には評価できない」という考えに反して、この方法では「岩石とはどのようなものか」という、抽象的上位概念を具体的知識の構造体として直接的に評価することができる。 (3)学習内容構造の分析 学習内容構造は関連する学習内容の順序性という観点で捉えた、教授者のCONCEPT MAPである。学習内容構造を明確にすることで多様な学習内容配列やカリキュラムを作成することができるようになる。 4.研究の総括 研究成果は論文および報告書として発表された。
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