本年度は学校内の各教室及び事務室、図書室等にマイクロコンピュータを設置し、それぞれをネットワーク回線で結び、情報の共同利用をはかることを目的としたネットワークを試作した。これにより子供たちのコンピュータによる学習支援、教師のコンピュータを利用した学習指導、事務的文書の日本語ワープロによる作成などの学校の業務全般について、どのような情報資源を共有できるかどうかについて検討を行なった。本研究ではRS232C手順によるコンピュータ間の通信実験およびハードウェアにNECの「C&C-NET BRANCH4670-II」、ソフトウェアにマイクロソフト社の「MS-NETWORKS」を使用した校内LANシステムについて試作した。これらの成果については昭和63年11月第14回日本教育工学研究協議会全国大会で発表した。試作システムはマイクロソフト社のMSーDOS上で動作しているが、最近の日本語ワープロ、日本語BASICはMS-DOS上で使えるようになった。MSーDOS以外のファイルもMS-DOS上のユーティリティ機能によってファイル変換が可能である。扱われるファイルの多様性およぴ管理運用面から考え、ファイルの分類は階層ディレクトリ構造として有効的にファイルの管理をおこなうことができた。
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