研究概要 |
当初計画との変更点を次に箇条書に列挙する. (1)最近の情報工学の成果を踏まえ, 構造化言語教育のためPascal言語を在宅学習用教育ソフトウェアとした. (2)開発用言語として不適当になったBASIC, 80系アセンブラ言語の自習用プログラム開発をやめ, 高級言語による開発に一本化した. (3)重度身体障害者でも容易に操作可能な端末システムのユーザ・インタフェース開発は障害の多用性を考慮し, 既存の安価な入力機器を修正することとした. 1.設備購入状況:(1)在宅での作業スペースを考慮し, 開発マシンはラップトップ型パソコンとし, 速度, 記憶容量, 補助記憶, 視認性の点から, 東芝製J-3100を2台購入した. (2)米国における開発ツールの充実状況から5インチフロッピードライブ装置を媒体変換用に1台購入した. (3)最近の安価なパソコン・ネットワークを高速に利用するため, 非同期通信用モデムを2台購入した. (4)ワードプロセッサ入力業務委託の可能性も考慮し, 漢字プリンタを1台購入した. 2.進展状況:(1)Pascal言語の在宅学習用教育プログラムの初期バージョンを完成した. (2)簡易入力装置として商用化されているジョイスティック, マウス, タブレットなどの重度身体障害者用入力機器への応用性, 経済的実現性を調査した. (3)ソフトウェア産業界でのソフトウェア・エンジニアの生産性, バックログの滞積状況を調査した. (4)教育プログラムのモジュール試験を行った. (5)プロトタイプ・モデルにより重度身体障害者へのシステム適合性を実試験した. (6)ソフトウェ生産の作業内容を実地調査し, 教育システム全体の調整を行った.
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