研究概要 |
当センターでは, 高校教諭6名の協力を得て, 当該テーマを研究課題とする研究委員会を発足させている. 当委員会では, 「物理スローラーナー」をつくりだした原因を, 「物理に興味・関心がもてない」, 「学習の意義がわからない」, 「教材が難解である」, 「教授方法に問題がある」, 「教育課程等の問題によるもの」などに分類し, それぞれにその対策を検討している. 各研究委員は, 各自それぞれに研究テーマを定め, 論文にまとめるよう作業をすすめている. 本年度, 論文を発表したものおよび投稿中のものは裏面に示したが, 投稿準備中のものとしては, 「直線のグラフから原理・法則をみい出させる物理の指導」「地域教材を生かす物理の指導」「水モデルを利用した電気の指導」「比喩を用いた物理の指導」「数値を生かす物理の指導」「日本の電気史を教材化する」などがある. 本年度は, 興味・関心を与えるための一方策として, 「物理の話題110(B5版118ページ)」を600部印刷し, 全国都道府県教育センター, 一部大学, 高校に配布した. 現在, これを用いて生徒の興味・関心を調査している. 本年度は, 日本物理学会秋の分科会(於:東北大学 S62.9.26〜28)において, 「高校物理におけるスローラーナーへの対策」と題して講演を行った. S63年度も同学会秋の分科会(於:広島大学)において, 当該テーマによる発表を2〜3予定している.
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