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1987 年度 実績報告書

海洋エネルギー(分散形)複合システムの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 62603504
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

渡部 富治  室蘭工業大学, 工学部・第二部機械工学科, 教授 (50113692)

研究分担者 媚山 政良  室蘭工業大学, 工学部・第二部機械工学科, 助教授 (00111188)
近藤 俶郎  室蘭工業大学, 工学部・土木工学科, 教授 (30002851)
キーワード海洋エネルギー / 波力発電 / 熱エネルギー / ケーススタディ / コスト分析 / ヒートポンプ / 養殖漁業 / 波浪エネルギー推算
研究概要

北海道焼尻島にかける養殖漁業用熱源として, 海洋エネルギーを利用する場合を具体例として研究した. ここでは漁業資源が枯渇化に向い, 大幅な人口減少が続いている. 離島に課せられた世界共通の問題でもある. 今回のテーマはこうした問題の解決を目的としている.
焼尻島で試行中の養殖漁業を調査し, 必要とするエネルギーに関する情報資料を収集整理した. これをベースとして最大出力100KWの波力発電設備により, エネルギー供給を行う場合について検討した. これは年間10万匹のひらめを養殖するに十分なエネルギーである.
焼尻島沿岸の波浪エネルギーの推算を行った結果, 冬期5KW/mの水準であることを明らかにした.
沿岸固定形振り子式波力発電システムを用いて, 5KW/m級の海面で運転する場合の構想設計を実施した. 1000KW発電には, ケーソン長250m, 振り子30基を用い, 100KW発電機10台をく駆動する. これらの建設費は, ケーソン=15億円, システム設備=5億円,合計20億円である. 金利=6%, 稼動率(波浪出現率)=20%とすれば, 発電単価=98円/KWHとなる. 発電単価を下げるには, 専用ケーソンではなく防波堤を利用すること, 稼動率を高めることが必要であり, 実用化レベルも可能になる.
以上の検討の基礎になるものとして, 下記の研究を平行して行った.
(1)ケーソンの設置場所がケーソンの構造およびコストに及ぼす影響
(2)振り子式波力発電システムの最適化に関する研究
(3)ヒートポンプシステムの非定常運転に関する実験的研究
(4)波力発電システム用油圧シリンダの最適構造に関する試作研究
(5)振り子式波力発電システムにおける台風対策

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 渡部 富治: 第2回波浪エネルギー利用シンポジウム講論集 海洋科学技術センター. 319-328 (1987)

  • [文献書誌] 渡部 富治: 日本機械学会論文集. 54. 136-141 (1988)

  • [文献書誌] 渡部 富治: 第5回エネルギーシステム・経済コンファレンス講演論文集 エネルギー・資源研究会. 223-228 (1988)

  • [文献書誌] 渡部 富治: 日本機械学会論文集. 54. 8 (1988)

  • [文献書誌] 渡部 富治: 日本機械学会 65期通常総会講演会論文集. 2 (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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