研究課題/領域番号 |
62830001
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 姫路獨協大学 (1989) 神戸大学 (1987-1988) |
研究代表者 |
藤田 正寛 姫路独協大学, 経済情報学部, 教授 (50031381)
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研究分担者 |
宮田 亘朗 香川大学, 経済学部, 教授 (20035918)
二木 雄策 神戸大学, 経営学部, 教授 (40030738)
三木谷 良一 神戸大学, 経済学部, 教授 (30030670)
水島 一也 神戸大学, 経営学部, 教授 (70030707)
則武 保夫 立正大学, 経済学部, 教授 (50030656)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | 本邦金融機関 / 国際化実態調査 / デ-タベ-ス / システム化 / 国際資金循環表 |
研究概要 |
我々が研究の対象としてきた金融および金融機関の国際化は、近年、急速に進展を見せた分野であり、その実態を把握することは大変困難であると同時に、わが国の金融政策の立案に対してはもとより、広義の経済政策の立案にとって重要性の高い研究課題である。本研究は、激動が予想される1990年代の国際金融情勢を見すえつつ、過去10ヵ年にわたる実態調査の整理、分析をおこなってきたという特色を持っている。ここでは、従来の研究の方法を踏襲し、研究分担者を、邦銀グル-プ(都市銀行、地方銀行、旧相互銀行、長信銀、信託銀行)、在日外銀グル-プ、証券グル-プ、保険グル-プ、およびデ-タベ-ス整備グル-プの5つに分けて、共同研究を進めてきた。各業態を担当するグル-プは、詳細にアンケ-トの質問内容を検討してアンケ-ト調査票を作成し、アンケ-ト票発送後は、アンケ-トの回収率を高めるために、再三にわたる回答の督促を行った。その結果、回収率は都銀70%、地銀30%などであった。さらに、回収したアンケ-ト結果の内容の確認のために必要に応じて、個別に、各種金融機関、大蔵省、日本銀行、東京証券取引所などの担当者に対するインタビュ-調査をおこなった。金融機関にとって国際化が戦略的重要性を高めてきたので、経営戦略的な判断から回答を拒否する金融機関も多数あり、アンケ-トの回収には困難をともなったが、上で述べたような努力の結果として信頼に足りる基礎資料ができあがり、デ-タベ-ス化することが可能となった。デ-タベ-ス整備グル-プの基礎的な研究と相まって、本邦金融機関の国際化に関する貴重な資料が、神戸大学経済経営研究所の機械計算室においてFUJITAシステムとして整備され、分析に利用できるようになった。なお、最終報告書をさらに発展させ、我々の研究成果を公刊する予定である。
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