研究課題/領域番号 |
62840023
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
林 〓治 東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学, 副参事研究員 (20076996)
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研究分担者 |
本間 秀明 ソフテックス(株)研究開発部, 次長
仲光 邦明 東京電機大学, 理工学部, 助手 (50189023)
西野 哲朗 東京電機大学, 理工学部, 助手 (10198484)
夜久 竹夫 東京電機大学, 理工学部, 助教授 (90102821)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | 実験動物 / 軟X線 / 脳定位手術 / 画像処理 / マイクロコンピュ-タ |
研究概要 |
初年度・次年度に『軟X線脳定位手術装置』の機械部分およびコンピュ-タプログラムの設計・作製を行なった。最終年度(平成元年度)は、実際に装置を稼働し、問題点を洗い出して、その改良を行なった。ハ-ドウェアおよびソフトウェアの基本設計は林班長が行なった。X線発生装置/撮影装置を含む機械部分の作製は本間班員を中心として、また座標設定のためのコンピュ-タプログラムの作製は夜久班員を中心として作業が進められた。 装置の本体は軟X線発生装置・X線カメラ・動物固定台・動物固定台移動機構・画像処理機構が巾2000x高1700x奥行1150(mm)のX線防御のための鉄製筐体に収められ、筐体外部から動物・電極・X線カメラ等の位置を電気または油圧の動力を用いて遠隔操作ができるようになっている。X線源とX線カメラを結ぶ光軸を固定し、動物固定台上に保定した実験動物を移動機構によって最適の位置に移動する。さらに、固定台を90°回転させることによって動物の頭部を正面・側面の2方向からX線による透視を行なうことができる。動物頭部のX線画像は実物の約28倍に拡大してモニタ-上で観察する。動物の位置調整は、このX線画像を観察しながら遠撮操作で行なうために、高い精度で行なうことができる。 座標設定のためのソフトウェアによって頭部原点と目標点(電極)の位置を設定し、この座標をX線画像と同一の画面上にス-パ-インポ-ズして表示した。原点位置・目標点位置および座標軸の目盛はキ-ボ-ド操作によって自由に設定できるようにした。また、動物頭部の透視方向に合せて正面画像用・側面画像用のそれぞれの座標軸が表示されるようにプログラムを組んだ。これによって、脳内の構造が容易に計測できるようになった。
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