研究課題/領域番号 |
62840024
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳山 英一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (10107451)
|
研究分担者 |
浅沼 俊夫 千葉大学, 理学部, 助手 (50092028)
末広 潔 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20133928)
木下 肇 千葉大学, 理学部, 教授 (10110347)
加賀美 英雄 高知大学, 理学部, 教授 (50013561)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
キーワード | 音波探査 / 高速ハイドロフォン・ストリーマー / 海底地殻構造 / ピエゾゴム型ハイドロフォン |
研究概要 |
世界初のピエゾゴム型ハイドロフォンを製造し、それを用いた高速曳航型ハイドロフォン・ストリーマーを作成した。62年度は以下のような基礎実験を行った。 1)accelaration cancelling、ダイナミック・レンジ、周波数帯域等の基礎データの取得。accelaration cancellingについては油に封印することによりストリーマー・ケーブルと同じ状態で試験を行った。これにより従来型の圧電セラミックを用いたものと同等以上の性能を有することが判明した。 2)ハイドロフォンを数カ月シェルゾル中に浸漬することにより、ピエゾゴムの電気的特性が低下することが判明した。 これらの結果に基づき、従来のストリーマー・ケーブルに比較して、その断面積が役30%強すくないストリーマーを作成することが出来た。このストリーマーの径を小さくすることにより高速曳航時のフローノイズが軽減されることが確認された。これは海水と接する面積が減少したことに帰因すると考えられる。又、この小型化は投入、揚収等の作業能率の向上をもたらした。さらに、プリアンプをピエゾゴム型ハイドロフォンに組込むことにより、リード線のノイズの軽減がはかられた。 63年度は62年度の結果に基づき以下の改良がはかられた。 1)ハイドロフォンの外装を平型からM型にして横方向の指向性をもたせた。 2)シェルゾル中に長期間浸漬することに伴う電気的特性低下への対策としてウレタン樹脂でモールドした。 3)音響的カップリングを考慮してウレタン樹脂をかいして、ピエゾゴムと銅板を接合した。 以上のことから本ハイドロフォン・ストリーマーは当初の性能を有するものと判断される。
|