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1988 年度 実績報告書

高電磁界環境における計測・制御システムの信頼性向上と試験法の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 62850044
研究機関東京大学

研究代表者

河村 達雄  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (20013097)

研究分担者 大久保 仁  東芝, 重電技術研究所, 担当課長
松本 隆宇  静岡大学, 工学部, 助教授 (40157368)
石井 勝  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40107397)
伊坂 勝生  徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)
原田 達哉  佐賀大学, 理工学部, 教授 (10183568)
キーワード電磁界環境 / 電磁障害
研究概要

高電磁界環境の評価については、落雷に伴う放射電磁界の広帯域測定によって、初めて正極性落雷に伴う急峻な電磁界変化の統計を得た。負極性落雷についても、米国で測定されている結果と本質的には異ならないことを確認した。すなわち、電磁界変化波形の最も急しゅんな部分における立上り時間の最頻値は、落雷極性の如何にかかわらず100ns未満である。この成果と実験室内での計測による成果と併せて、高電磁界環境の標準化に関する有力な資料を得たと結論される。
ディジタル計測用機器の計測精度について高電磁界環境下において重要な単発波形の計測における誤差誤価に関する新しい手法を提案した。この手法により幾つかのディジタル計測システムの測定精度を評価した。
高電磁界環境下における諸外国の規格の調査を実施した。この結果とこれまでの実験結果に基づいて、高電磁界環境下における計測・制御システムの耐性の評価法に関する検討を行い、試験法に関する提言を行った。また現在審議中の、インパルス電圧のディジタル計測に関するIEC規格案を検討し、問題点を明らかにした。
ガス絶縁開閉装置近傍で発生する高電磁界について、広帯域電界センサによる計測を実施し、新たな知見を得た。またこの条件のもとにおける計測・制御システムの、高電磁界に対する耐性を高める方策を立案した。その一部については、既に実システムにおいて実施されている。
以上の成果に基づき、高電磁界環境下において使用可能な帯域200MHzのディジタル計測システムを試作した。このシステムは実験室内での高電磁界環境下で満足に動作することを確認した。
現在わが国にはこの方面の試験法に関する規格がまだ存在しないが、本研究の成果に基づいて、今後、わが国におけるこの方面の規格の制定を推進する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masaru Ishii: Trans.I.E.E.of Japan. 108E. 121 (1988)

  • [文献書誌] 林則行: 電気学会論文誌. 108B. 439 (1988)

  • [文献書誌] 村瀬洋: 電気学会論文誌. 109B. 32-38 (1989)

  • [文献書誌] Satoru Yanabu: IEEE Trans.on Power Delivery. PWRD-7. (1989)

  • [文献書誌] Masaru Ishii: J.Geophys.Res.94. (1989)

  • [文献書誌] Noriyuki Hayashi: IEEE Trans.on Power Delivery. PWRD-7. (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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