研究課題/領域番号 |
62850061
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安部 憲広 大阪大学, 産業科学研究所・音響材料部門, 助教授 (00029571)
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研究分担者 |
栗川 喜治 ダイキン工業, 生産技術研究所, 研究員
滝 寛和 三菱電機, 生産技術研究所, 主任
谷内田 正彦 大阪大学, 基礎工学部・制御工学科, 助教授 (20029531)
辻 三郎 大阪大学, 基礎工学部・制御工学科, 教授 (60029527)
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キーワード | 深い知識 / 組立て / 分解 / 説明文 / 説明図 / グラフィック / 故障診断 |
研究概要 |
診断対象の故障可能部品にアクセスするために、部品モデルを用いた分解手順を求めたが、その分解手順をユ-ザに正しく伝達するために、どの部品をとりはずすべきかをわかり易く表示する知的グラフィックシステムを先ず作成した。これは分解手続きネット上の、現在目標とする部品に到達するために分解する必要のある部品の関連が理解し易い視点を選択し、対象を表示するものである。このシステムはユ-ザが指導権をとって、既にとりはずした部品をマウスクリックによりシステムへ伝えることも可能であり、ユ-ザを正しい分解過程へと導くことができた。 しかし上記の分解は一つずつ部品を除くだけで、モジュ-ルごとに分解することはできない。そこで上記システムとは逆に部品組立て法をシステムに与えることにより、部分組立て品を取出させる研究を行なった。一般に組立てマニュアルの説明文は、部分組立て品を組合せることにより徐々に完成品へと対象を近づけて行く。従ってマニュアルに示された手順を用いて対象を組立てれば、その分解も部分組立て品に分解した後、故障の可能性のある部分組立品を分解すればよいことになる。この考え方でマニュアル説明文を理解させる研究を行った。 しかし一般に故障修理書には分解手順が図で示されていることも少くない。そこで組立マニュアルに示されている説明図を画像処理させることにより、どの部品とどの部品とを組合せてゆくのか、その順序はどうなるのかを分析させるシステムを作成した。図に示された情報のみでは一意的な分解手順(組立手順)は求められなかったが、組立て法の常識などを活用すれば、可能な手順をとりだすことが可能という見通しを得た。
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