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1988 年度 実績報告書

[電波かくれみの]で導体部からの反射を抑制した測定用ループアンテナの開発

研究課題

研究課題/領域番号 62850070
研究機関神奈川大学

研究代表者

末武 国弘  神奈川大学, 工学部, 教授 (40016241)

研究分担者 石野 健  TDK, 電波部, 部長
穴田 哲夫  神奈川大学, 工学部, 助手
許 瑞邦  神奈川大学, 工学部, 教授 (10078298)
キーワード電波かくれみの / 電磁界測定 / プローブアンテナ / 磁気ダイポールアンテナ / ループアンテナ / フェライト / フェライトパイプ / 指向特性 / 電波暗室 / 支持棒 / 引出し線 / セミ同軸ケーブル / アンテナ保持装置 / 発泡スチロール
研究概要

従来、電界強度測定用に用いられるプローブアンテナには,そのアンテナの[支持棒部]や[引出し線]が導体製のため、これらによって到来電波が反射して[被測定物]の周囲の電磁界を乱し、精密な測定が困難であった。
ところが、我々が先に開発した[電波かくれみの]のアイデアによって、ダイポールアンテナの場合は、その引出し線に[フェライトパイプ]を被せることによって、たいそう特性の良いものが開発できたので、今回は[このアイデア]を[ループアンテナ]の特性改善に適用し、結果として次の2種類の良いプローブアンテナが開発できた。
(1)遮蔽付きループ型プローブアンテナ:直径5[mmφ]のセミ同軸ケーブルの芯線を引き出して[ループアンテナ]を製作し、この[ループ部]に遮蔽を施し、また、同軸ケーブルには4分の1波長の[バラン]を設け、このバランや支持棒部に[電波かくれみの]としてフェライトパイプを被せた[ループ型プローブアンテナ]を開発した。
(2)磁気ダイポール型プローブアンテナ:上記の遮蔽付き、バラン付きループの直径を小さくして、これに[フェライト棒]を挿入した形の新形アンテナを試作し、[磁気ダイポール型]と命名した。
両者とも良い特性に示したが、製作上の要点は、
(1)共振型バランを設ける。
(2)[電波かくれみの]を設けること。
(3)ループ部に遮蔽を設ける。
[電波かくれみの]用フェライトパイプの材料として、比透磁率μの大きな[TDK:IB001]を選び出した。
測定は[アンテナの指向特性]を精密に測定するために、空間中にアンテナを維持し、かつその回転角度を細かに変化できる[アンテナ保持装置]を発泡スチロールのブロックと板を材料として製作し、TDKの元八幡工場の電波部の電波暗室を借用して行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 末武国弘: 昭和61年度電子通信学会総合全国大会. (1986)

  • [文献書誌] 末武国弘: 電子情報通信学会創立70周年記念総合全国大会. (1987)

  • [文献書誌] 末武国弘: 電子情報通信学会マイクロ波研究会. (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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