• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

メインテナンスフリーの動吸振器の開発と橋梁系構造物における空力弾性振動への応用

研究課題

研究課題/領域番号 62850082
研究機関東京大学

研究代表者

藤野 陽三  東京大学, 工学部総合試験所, 助教授 (20111560)

研究分担者 藤井 邦雄  清水建設, 技術研究所, 部長
佐藤 孝典  清水建設, 技術研究所, 主任研究員
山口 宏樹  埼玉大学, 工学部, 助教授 (50134474)
篠 泉  東京大学, 工学部, 助手 (20178875)
伊藤 学  東京大学, 工学部, 教授 (00010661)
キーワード同調液体ダンパー / 非線形波動シミュレーション / スロッシング / 減衰実験 / インパクトダンパー
研究概要

(1)同調液体ダンパーのモデル化
非線形波動シミュレーションモデルを開発し、矩形容器内の浅い水の動きを表わすことに成功した。液体動揺の減衰については、底面境界層と表面による寄与を半解析的に評価し、支配方程式の中に組み込んである。
矩形容器の同調液体ダンパーを振動台の上に載せ、正弦波加振状態での波高、ベースシア、1周期あたりのエネルギーロスを種々の振幅のもとで実験的に調べた。
砕波が起こる以下の加振振幅の場合には、シミュレーションによる予測値は実験値と整合的であり、モデル化の妥当性が検証された。
(2)同調液体ダンパーの制振効果の検討
1自由度系構造物に同調液体ダンパーを載せ、加振機により正弦加振を行ない、ダンパーの制振効果を調べた。質量比1%程度の水の質量によっても、応答振幅は数分の1程度に低下し、効果の大きいことが確かめられた。
また、シミュレーション解析の結果も実験値と整合的となることが確認された。
(3)インパクトダンパーの制振効果
メインテナンスの問題の少ない振子式インパクトダンパーのシミュレーションモデルを開発し、実験をもあわせて行ない、モデルの妥当性を確認した。また、同モデルを用い、インパクトダンパーの設計式を提案した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 藤野陽三 他: 構造工学論文集. 34A. 603-616 (1988)

  • [文献書誌] 藤野陽三 他: 土木学会論文集. 398. 177-187 (1988)

  • [文献書誌] 孫利民 他: 風工学シンポジウム論文集. 10. 361-366 (1988)

  • [文献書誌] 藤野陽三 他: 構造工学論文集. 35A. (1989)

  • [文献書誌] 孫利民 他: 土木学会論文集. (1989)

  • [文献書誌] ピヤワット チャイセリ 他: 土木学会論文集. (1989)

  • [文献書誌] W.Kanok-Nukulchai: "Cable-Stayed Bridges" アジア工科大学, 1-1545 (1987)

URL: 

公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi