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1988 年度 実績報告書

地盤と構造物の非線形動的相互作用に関するハイブリッド実験法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62850085
研究機関京都大学

研究代表者

土岐 憲三  京都大学, 防災研究所, 教授 (10027229)

研究分担者 清野 純史  京都大学, 防災研究所, 助手 (00161597)
佐藤 忠信  京都大学,防災研究所, 助教授 (00027294)
家村 浩和  京都大学, 工学部, 助教授 (10026362)
亀田 弘行  京都大学, 防災研究所, 教授 (80025949)
キーワードハイブリッド実験 / 非線形性 / 復元力特性 / アクチュエーター / 終局安定性 / 杭基礎
研究概要

本研究では、ミニコンピュータと電気油圧式アクチュエータをオンラインで結合して、地盤ー構造物系の非線形地震応答解析を行うシステムを開発した。このシステムを用いて、地盤ー基礎系の復元力特性の数式モデルを提案するための基礎的な実験を行うとともに、地盤ー構造物系の地震応答を把握するための実験的研究を行った。このために、開発したシステムを用いて杭基礎を持つ簡単な構造物系の実験を行い、地震時における構造物基礎の動的終局安定性を評価するための指標を見いだし、地盤ー構造物系を対象としてその動的破壊規範を設定し、それに基づいて基礎と上部構造物に対する終局安全性の最適な配分法を見いだすことを最終的な目的とする。本年度は、昨年度に行ったケーソン基礎のハイブリッド実験に引き続き、杭基礎を対象として実験を行った。実験に用いた入力波形はTaft、八戸ならびに筑波における記録波形であり、入力波形の最大加速度を120、180、240、300galと変化させたものである。
以下に本年度に行ったこと、および得られた結果を要約する。
(1)杭基礎を対象として静的実験、動的加振実験、そして杭の弾塑性領域における耐震性の検討を目的として、杭頭拘束条件の基でのハイブリッド実験を行い、動的復元力特性の抽出を行った。
(2)群杭効果や地盤の非線形特性が基礎の動特性に及ぼす特性を調べた。
(3)基礎の並進と回転の連成項を考慮したプログラムを新たに開発し、これをハイブリッド実験に取り入れた。
(4)杭基礎の上に一自由度の上部構造が載っているような簡単な構造物系を考え、基礎と上部構造物に入力されるエネルギーの総量を計測するとともに、この結果を用いて基礎と上部構造の剛性の比をどの程度にすれば構造物全体としての最適な安全性配分が達成されるかを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 土岐憲三: 京都大学防災研究所年報. 31号Bー2. 23-38 (1988)

  • [文献書誌] 土岐憲三: 京都大学防災研究所年報. 31号Bー2. 1-21 (1988)

  • [文献書誌] 佐藤忠信: 第2回計算力学シンポジウム. 287-292 (1988)

  • [文献書誌] 土岐憲三: 京都大学防災研究所年報. 32号Bー2. (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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