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1988 年度 実績報告書

鉄筋コンクリート造開口壁の補強設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62850103
研究機関東京大学

研究代表者

青山 博之  東京大学, 工学部, 教授 (80010669)

研究分担者 加藤 大介  新潟大学, 工学部, 助教授
壁谷沢 寿海  横浜国立大学, 工学部, 助手 (00134479)
野口 博  千葉大学, 工学部, 助教授 (20107535)
小谷 俊介  東京大学, 工学部, 助教授 (30133101)
キーワード開口周囲の補強 / 開口横の補強 / 開口耐震壁 / せん断耐力 / コンクリートの圧縮有効強度 / 非線形有限要素法 / X形補強筋 / 靱性向上
研究概要

本年度は5月、7月、11月、2月の4回の会合を開き、研究計画の検討、研究経過の報告、研究成果の審議を行なった。
東京大学では、開口耐震壁の開口横の部分を取り出し、壁縦補強筋の配筋をパラメータとして縮尺約1/3の試験体4体を製作し、水平力に伴って圧縮力と引張りを受ける場合のせん断耐力を調べる水平1方向の単調載荷試験を行なった。壁縦筋の配置のせん断耐力に及ぼす影響は少なかった。軸力が低くなる場合には曲げ圧壊を起こしたが、軸力が大きな場合には曲げ降伏後にせん断圧縮破壊を起こした。
新潟大学では、開口の大きさと位置、開口周囲の補強、開口横の補強筋をパラメータとした縮尺約1/4の試験体4体を製作し、定軸力と水平繰返し力による実験を行なった。実験で測定された鉄筋の歪からせん断抵抗機構の検討を行なった。
横浜国立大学では、開口の有無とその形状をパラメータとした縮尺約1/2.5の試験体3体を製作し、定軸力でせん断スパン比1.0とした水平繰返し力による実験を行なった。実験で得られた開口耐震壁の終局せん断強度は、開口横と袖壁に逆対称曲げ状態に対する塑性理論(下界定理)による算定結果と比較的よい対応を示した。無開口耐震壁の大変形レベルにおける強度は、コンクリートの圧縮有効強度を低減させることが実験と最も対応がよいことを報告した。
千葉大学では、非線形有限要素法を用いて解析的に開口耐震壁のせん断耐力を検討してきたが、本年では計算機の演算量を合理化するために分布ひび割れモデルをプログラムに組込み、演算時間を大幅に低減することができた。昨年度までに本研究で行なった開口耐震壁の実験結果を解析的に模擬できることを示し、X形補強筋はせん断補強筋として耐力および靱性向上のために有効であることを解析的に確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 加藤大介、石塚正浩: コンクリート工学年次論文報告集. 第10巻. 403-408 (1988)

  • [文献書誌] 壁谷沢寿海、鬼海義治、木村匠: コンクリート工学年次論文報告集. 第10巻. 409-414 (1988)

  • [文献書誌] 全大翰、細川洋治、小谷俊介、青山博之: コンクリート工学年次論文報告集. 第10巻. 415-420 (1988)

  • [文献書誌] 野口博、小林秀明: 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東). 305-306 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2017-10-19  

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